中里介山文学碑-イメージ画像 ホームへ

見どころ詳細/中里介山文学碑

なかざとかいざんぶんがくひ

中里介山文学碑

メイン画像
名称
(ふりがな)
中里介山文学碑
(なかざとかいざんぶんがくひ)
見どころまで白骨温泉観光案内所より徒歩約1分
コメント

山の中の温泉地であった白骨温泉を広く世に知らしめたのは、中里介山作の長編時代小説『大菩薩峠』が新聞連載されたからだといっても過言ではない。

『大 菩薩峠』は幕末を舞台とし、虚無に取りつかれた盲目の剣士、机龍之介を主人公とした一大巨編で、甲州大菩薩峠にはじまる彼の旅の遍歴と周囲の人々のさまざ まな生き方を描いた稀代の名作といわれる。1913~1941年に都新聞・毎日新聞・読売新聞などに約30年にわたり掲載されたが、作者の死と共に未完に 終わった。

「やがて白骨の温泉場に着いて、顧みて小梨平をながめたときはお雪もその明媚(めいび)な風景によって、さきほどの恐怖が消えてしまいました。殊に、龍之助はここへ着くと、まず第一に、『これから充分眠れる』という感じで安心しました。」 中里介山『大菩薩峠』より

ものがたりの中で、主人公・机龍之介は白骨温泉に滞在して保養に励むが、当時「白船(しらふね)」とも呼ばれていたこの温泉地は、中里介山が「白骨(しら ほね)」と描いてからは一躍有名になった。41巻にものぼる一大巨編だが、深い山々に囲まれた白骨温泉で、ゆったりした時間のなか読みふけるのも良いかも しれない。

■白井喬二(しらいきょうじ)・作家
明治22年生。本名・井上義道。大衆文学、歴史小説の名手。大正9年「講談雑誌」に「怪建築十二段返し」を発表して作家デビューし、大正14年に直木三十 五や江戸川乱歩らと「二十一日会」を結成し「大衆文芸」を創刊して大衆文学の発展に貢献した。稀代の作家、中里介山を偲び白骨温泉に石碑を建立している。