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白骨温泉の特性

変幻する白骨の湯色、その天然の表情。

白骨の湯に浮かぶ木の葉

白骨温泉の湯には、無色透明な湯と白濁した湯があります。湧き出したときには透明な湯が、時間の経過とともに乳白色に染まる。「白骨の温泉は、空気に触れて白くなる」と言われる現象です。

その理由は、温泉の成分に含まれている2つの成分にあります。

ひとつめの成分、『硫化水素(りゅうかすいそ)・硫黄分』は、空気に触れると硫黄の微粒子が結晶化して白く濁ります。
ふたつめの『カルシウム成分』は、地中の温泉中では炭酸ガスとともに加圧された状態で重炭酸カルシウムとして溶けています。

それが湧き出したときに炭酸ガスが水中から逃げ、重炭酸カルシウムが分解して炭酸カルシウムの微粒子と成り、おなじく白い濁りを見せるのです。この2つの天然成分が、白骨の湯を乳白色に変幻させています。白骨温泉の浴槽の淵などに、白くて硬い固形物が付着しているのを見るでしょう。これが固まったカルシウム成分です。

「湯は生きもの」。言葉どおり毎日変幻する湯の色合い。

毎日変幻する白骨の湯

温泉成分の変化によって、乳白色の優しい色合いとなる白骨温泉の湯色。しかし、湯の成分の多少や温度など、源泉によって多少の違いが見られます。

季節による寒暖差や、浴槽ごとの条件、源泉から浴槽までの距離、加温の有無などにも色彩は変わります。白骨温泉の地元に伝わる「湯は生きもの」の言葉通り、白骨温泉は今日も、天然自然のさまざまな湯の表情を魅せています。

芸術品のような天然の紋様を描いて

白骨の湯に浮かぶ木の葉

白骨温泉の浴槽や床には、水に溶けにくい天然のカルシウム成分が沈殿・凝固して不思議な紋様を描く様が見られます。滑らかにも見え、ごつごつした硬いようにも見え、同じ紋様はひとつとしてない、まるで芸術品のような風情を醸します。

その昔、白骨温泉の浴槽(湯ぶね)は、大木をくり抜き舟の形にしたものに温泉を満たしたものでした。湯ぶねに温泉成分が付着して白い舟形となり、『白舟(しらふね)温泉』などとも呼ばれていました。

白骨温泉(しらほねおんせん)の名が広く世間に浸透したのは、その後湯宿が建ち並び、作家・中里介山の書いた小説『大菩薩峠(だいぼさつとうげ)』にこの地が登場してからのことです。天然の紋様はまさに「白い骨、白骨」にも見えたのでしょう。今日、白骨温泉の名は全国に知られることになったのです。